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地鶏とは? 地鶏の元となる在来種について

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日本で流通する食用の鶏の種類

若どり、銘柄鶏、地鶏の3種類に分けられます。
若どりとはブロイラーとも呼ばれている肉用鶏で孵化後三ヶ月未満のものをさします。
銘柄鶏とは地鶏のような厳密な規定はありません。

 

若どりと同じ種類の「若どり系」か褐色の「赤系」に大別され、通常の若どりよりも飼育期間を長くしたり、良質なエサを与えたりすることで、味が良くなる工夫をしたものを指します。
一般的には地鶏ほど高価ではなく、地鶏と若どりの中間の食用鶏という位置づけです。

 

地鶏とはJAS(日本農林水産規格)で定義がはっきりと決められています。

日本の食用鶏の出荷比率を見てみると、全体の53パーセントが若どり、42パーセントが若どり系の銘柄鶏、4パーセントが赤系の銘柄鶏、そして地鶏は1パーセントしかありません。

 

目次

地鶏とはどういうものなのか?

地鶏の定義、その条件とは以下の4つです。

 

Ⅰ.在来種由来の血統が50パーセント以上であること。

在来種とは、明治時代までに日本国内で成立したか、導入されて定着した鶏の品種のことで、烏骨鶏や尾長鶏、コーチン、比内鶏、軍鶏など38種類があります。

 

Ⅱ.孵化日から80日以上飼育していること。

 

Ⅲ.孵化してから28日目以降は、鶏舎の中か屋外で、鶏が床か地面を自由に動き回れる「平飼い」で育てること。

 

Ⅳ.孵化してから28日目以降は、1平方メートルあたり10羽以下の環境で飼育していること。

 

この条件をすべてクリアしたものが、地鶏として認定されます。

 

在来種について

日本農林規格に記載されている在来種

明治時代までに国内で成立し、又は導入され定着した品種。

 

会津地鶏
(あいずじどり)

会津地鶏の由来は定かではありませんが、平家の落人が愛玩用に持ち込んだものが生存したものとも言われています。
会津地鶏の黒く長い尾羽は会津彼岸獅子の獅子頭に使用されています。
この彼岸獅子は大正年間(1570年代)に会津地方に伝承されたと言い伝えられていることから、会津地鶏は400年前に既に生息していたと思われます。
血液鑑定の結果からも固有の種であることが確認されて、長い歴史の中で、他の鶏と交雑することなく純粋な会津地鶏が維持されてきました。

 

原産地:福島県

 

使用地鶏:会津地鶏

 

伊勢地鶏
(いせじどり)

日本で最も古い鶏の1つで、三重地鶏と呼ばれることが多く、猩々地鶏(しょうじょうじどり)とも呼ばれています。

とさかは1枚「単冠(たんかん)」で、耳たぶは赤く、すねは黄色です。

 

1941年(昭和16年)天然記念物に指定。

 

原産地:三重県

 

岩手地鶏
(いわてじどり)

性能の優れた外国鶏の普及により急速に飼育数が減り、かつては絶滅したと考えられていた。

だが幸運な事に、岩手県の山奥の集落である山形村の砂川さん宅で奇跡的に形体を保ったまま発見された。

羽の色は白笹、赤笹、銀笹と三種類存在し、白笹種の岩手地鶏は南部白笹鶏とも呼ばれる。

外見はセキショクヤケイの特徴を引き継いでおり、それでいて白笹という特有の羽色を有している。

*wikipediaより

 

1984年(昭和59年)に国の天然記念物に指定

 

原産地:岩手県

 

使用地鶏:南部かしわ

 

インギー鶏
(インギーどり)

1894年(明治27年)4月25日、暴風雨により上海からタコマへ向かう途中で座礁し、種子島に漂着したイギリス帆船ドラメルタン号に食糧用として船に積まれていた鶏がもととなっている。
同船の救援や乗組員滞在時の接待の謝礼として11羽の鶏を島民が譲り受けた。

名称の由来は、イギリス人をインギーと呼んでいたことに由来する。

*wikipediaより

 

2013年(平成25年)に鹿児島県の天然記念物に指定。

 

原産地:鹿児島県

 

使用地鶏:インギー地鶏

 

烏骨鶏
(うこっけい)

烏骨(黒い骨)という名が示す通り、皮膚、内臓、骨に到るまで黒色である。

羽毛は白と黒がある。成鳥でもヒヨコ同様に綿毛になっている。
足の指が、普通のニワトリと同じ前向き3本に加え、後ろ向きの指が普通のニワトリの1本に対し2本(3本)あり、計5本(6本)あるのも大きな特徴である。

*wikipediaより

 

1942年(昭和17年)に天然記念物に指定。

 

使用地鶏:おおいた冠地どり

 

鶉矮鶏
(うずらちゃ)

尾や尾骨が無いのが特徴である。
「尾骨欠如」の遺伝子は不完全優性なので簡単に他の鶏の遺伝子を採りこめる。
そのため、赤笹、白、碁石、三色碁石、黒のほかに白笹、銀笹、金笹、翁などが作られている。

外国にもこのタイプのバンタムや青玉鶏は多い。
鶉矮鶏は耳朶は白く、脚は黄色のものが多い。 全日鶏では鶉尾と呼ばれることもある。

 

1937年(昭和12年)6月15日に天然記念物に指定。

 

原産地:高知県

 

ウタイチャーン

顎の肉垂れの代わりに髭の「毛髭」がある、非常に珍しい形態の鶏。
沖縄髭地鶏(おきなわひげじどり)とよく似ている。

 

原産地:沖縄県

 

エーコク

淡色のものはバブコーチンから、黒色のものは黒色コーチンから出たもので、淡色のものは足が長く、黒色のものは粗野でオーピントンに似ているが、同種より足が長く、卵が大きく、体質は強健である。

 

横斑プリマスロック種
(おうはんプリマスロックしゅ)

ドミニーク種×(黒色コーチン種または黒色ジャワ種)
横斑プリマスロック種の成立は1874年と比較的早く、日本にも1886年(明治19年)にアメリカから輸入されています。

 

原産地:アメリカ

 

使用地鶏:青森シャモロック、やまがた地鶏、房総地どり、にいがた地鶏、一黒シャモ、駿河シャモ、近江しゃも、京地どり、美膳軍鶏、はかた地どり、五島地鶏しまさざなみ

 

沖縄髭地鶏
(おきなわひげじどり)

顎の肉垂れの代わりに髭の「毛髭」がある、非常に珍しい形態の鶏です。

 

原産地:沖縄県

 

尾長鶏
(おながどり)

長尾鶏(ちょうびけい)、長尾鳥(鶏)(ながおどり)とも呼ばれる。
オスの尾羽が極端に長くなるのが特徴で、そのためオナガドリと呼ばれる。
国内では白藤、赤笹、白色(劣性白によるもの)の3内種とされている。

 

1952年(昭和27年)特別天然記念物に指定。

 

原産地:高知県

 

河内奴鶏
(かわちやっこけい)

三重県度会郡(わたらいぐん)で最初につくられたトリで、「小地鶏(こいじどり)」に「小シャモ」が、かけあわされて作られました。

小型鶏であるが、行動は活発で闘争性が強い。
雄の三枚冠が中央だけ大きく伸びているのが特徴である。

とさかは「三枚冠(さんまいかん)」とよばれて、3枚ありますが、真ん中の1枚はまっすぐ立ち、その両方に小さなとさかがついています。
羽の色は赤笹(あかささ)「茶色っぽい色」と白笹(しろささ)「白っぽい色」とがあり、足は黄色です。

 

1943年(昭和18年)に天然記念物に指定。

 

原産地:三重県

 

雁鶏
(がんどり)

匍匐性短脚(脚が短い)に特徴が有ります。
「赤笹種」が標準とされています。
それ以外の羽色も多いようです。
雁鶏の冠は三枚冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多いです。

 

原産地:秋田県

 

岐阜地鶏
(ぎふじどり)

鶏の原種の特徴を色濃く残している「岐阜地鶏」は、飛騨では「飛騨地鶏」、郡上では「郡上地鶏」と呼ばれ、昭和16年に天然記念物に指定されてから「岐阜地鶏」と呼称されるようになりました。

 

1941年(昭和16年)天然記念物に指定。

 

原産地:岐阜県

 

使用地鶏:能登地どり、奥美濃古地鶏

 

熊本種
(くまもとしゅ)

明治時代、熊本県で従来種にバフコーチン種やエーコク種を交配して作られた鶏で、全身橙黄色を帯びた美しいバフ色の大型で肉質の優れた卵肉兼用種です。

冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色。 脚毛は無い。

 

原産地:熊本県

 

使用地鶏:天草大王

 

久連子鶏
(くれこどり)

漆黒の羽と小さな角状の鶏冠(とさか)、著しい鼻孔の突起が特徴的で、

久連子にしか生息していないといわれている珍しい鶏です。

 

1965年(昭和40年)熊本県の天然記念物に指定。

 

原産地:熊本県

 

黒柏鶏
(くろかしわけい)

島根県と山口県で古くから飼育されてきた中型の鶏である。
緑黒色に光る羽と、尾が長いのが特徴。

 

1951年(昭和26年)天然記念物に指定。

 

原産地:山口県

 

使用地鶏:長州黒かしわ

 

声良鶏
(こえよしどり)

江戸時代に秋田県北部の米代川流域(現在の大館市、鹿角市など)で飼育されるようになり、現在は北東北で飼育されている。

*wikipediaより

 

1937年(昭和12年)国の天然記念物に指定。

 

原産地:秋田県

 

コーチン


コーチンという名前は元々は中国語の九斤黄という名前から来ている。
脚、お尻を覆うふわふわの羽毛、短くて湾曲した背中、短い尾が特徴。頑丈で、開けた場所にも限られた空間にも適応する。
羽毛の下の肌は黄色、卵は薄茶色。雌鳥は産卵能力に優れるが、産卵期間は長くはない。
*wikipediaより

 

原産地:中国

 

使用地鶏:讃岐コーチン

 

薩摩鶏
(さつまどり)

比内鶏と名古屋コーチンと並ぶ日本三大地鶏の一つ。
現在 純系の薩摩鶏は県の天然記念物に指定されてるので販売してる鶏は異種一系だけ掛け合わした地鶏となります。
薩摩鶏は旧薩摩藩島津家によりシャム(現在のタイ)のマレー系の鶏と日本古来の小国種との掛け合わせにより闘鶏用に用いられたのが始まりで別名薩摩しゃもと呼ばれています。

羽装には赤笹、白笹、白色、浅黄、黒色などがあります。

冠は三枚冠、クルミ冠です。

 

1942年(昭和18年)に天然記念物に指定

 

原産地:鹿児島県

 

使用地鶏:ひょうご味どり、さつま地鶏、さつま若しゃも、黒さつま鶏

 

佐渡髭地鶏
(
さどひげじどり)


顎の肉垂れの代わりに髭の毛髭がある、非常に珍しい形態の鶏です。
芝鶏と同様コロンビア斑を持つ。
「猩々種(しょうじょうしゅ)」が標準とされている。
佐渡髯地鶏の冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多い。

 

原産地:新潟県

 

地頭鶏
(じどっこ)

宮崎県および鹿児島県の霧島山麓において古くから飼育されていた在来種である。
名前の由来は、江戸時代にこの鶏を飼育していた農家の人達が極めて美味しい肉であることから藩城主の地頭職に献上している内、いつからともなく地頭鶏と呼ぶようになったと言われている。

 

1943年(昭和18年)天然記念物に指定。

 

原産地:宮崎県・鹿児島県

 

使用地鶏:みやざき地頭鶏

 

芝鶏
(
しばっとり)

新潟県下に主に飼養されます、羽色がコロンビア斑を持つのが特徴の鶏です。
大きさは岐阜地鶏と大差ありません。

 

原産地:新潟県

 

軍鶏
(しゃも)

「赤笹種、黄笹種、白笹種、猩々種、碁石種、油種、白色種、浅黄種、黒色種」が標準とされている。
闘争技能中心に考えて繁殖される事が多い。
冠は三枚冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多い。

 

1941年(昭和16年)に天然記念物に指定

 

原産地:タイ

 

使用地鶏:青森シャモロック、南部かしわ、川俣シャモ、奥久慈しゃも、栃木しゃも、甲州地どり、南信州地どり、近江しゃも、京地どり、大和肉鶏、天領軍鶏、鹿野地鶏ピヨ、長州黒かしわ、阿波尾鶏、伊予路しゃも、媛っこ地鶏、はかた地どり、天草大王、豊のしゃも、やまがた地鶏、一黒シャモ、五島地鶏しまさざなみ

 

大軍鶏

体型の特徴は、頚部は殆ど直立し、羽毛が少なく皮膚の露出部分があること。鶏冠は三枚冠(前や上から見て三枚且つ縦長に分かれている)が主体、肉髯(にくぜん)、耳朶(じだ)は赤色で小型。
胸部は良く発達し、脚部も長く、筋肉が発達しています。
脚の色は黄色。
羽毛の色は赤笹、黒色、白色、黄笹、油種、猩々、浅葱。

 

標準体重:雄 5,600g、雌 4,900g

 

使用地鶏:新得地鶏、彩の国地鶏タマシャモ、駿河シャモ、美膳軍鶏、土佐はちきん地鶏

 

中軍鶏

体型の特徴は、頚部は殆ど直立し、羽毛が少なく皮膚の露出部分があること。鶏冠は三枚冠(前や上から見て三枚且つ縦長に分かれている)が主体、肉髯(にくぜん)、耳朶(じだ)は赤色で小型。
胸部は良く発達し、脚部も長く、筋肉が発達しています。
脚の色は黄色。

羽毛の色は赤笹、黒色、白色、黄笹、油種、猩々、浅葱。

 

標準体重:雄 3,800g,雌 3,000g

 

使用地鶏:つくばしゃも

 

小軍鶏

 
羽毛の色は大軍鶏の色プラス白笹、金笹、銀笹、濃猩々、碁石、鈴波。

羽毛が短く、体ぴったりと付いて、きりっと締まった面構えをしています。

狭い場所でも飼育できること、小さな体にアンバランスな精悍さが可愛らしいことなどから人気が有り、近頃の品評会では矮鶏(ちゃぼ)と並んで出品点数の大半を占めることが多くなっています。

 

標準体重:雄 1,000g、雌 800g

 

大和軍鶏

羽毛の色は小軍鶏の各種色から銀笹、濃猩々を除いたもの。
昔、中国地方で飼育されていた中型の短脚軍鶏で「通事」と呼ばれていた鶏が基となり、関東地方で改良されたものがこの鶏だと言われます。
特徴は顔面に深い皺が多く、目が見えないくらいで、見るからに凄みを感じさせます。

 

標準体重:雄1,700g,雌1,500g

 

使用地鶏:彩の国地鶏タマシャモ

 

越後南京軍鶏

羽毛の色は赤笹、黄笹、黒色。
頭部が小さく、羽毛が深く、脚がやや短い。
他の軍鶏と体型がやや異なっており、矮鶏と交配されたものと思われます。

 

標準体重:雄950g,雌750g

 

八木戸

羽毛の色は黒色のみ。
三重県の産で軍鶏の闘鶏の稽古相手を務めたことから、根性があって死んでも鳴かないと言われており、可哀想な鶏です。

 

標準体重:雄2,600g,雌2,100g

 

使用地鶏:熊野地鶏

 

金八鶏(きんぱどり)

金八鶏は、1800年代に秋田県の北部(現在の大館市)に住む魚屋の金八が、比内鶏と軍鶏を交配した際に突然変種としてできたとされる。
名称も、金八の名前が由来であるが、大館地方の方言で「短気」の人を「きんぱ」ということから金八鶏と書いて「きんぱどり」と言うようになった。名の通り、気が短いが人によくなつく鶏である。
羽の色は、黒色のみが公認されています

 

標準体重:雄1,800g、雌1,400g

 

1959年(昭和34年)1月に秋田県の天然記念物に指定

 

原産地:秋田県

 

小国鶏
(しょうこくけい)

尾や蓑羽が長いのが特徴である。
昔から飼養され、各種日本鶏の基となった品種と考えられている。
「五色種、白藤種、白色種」が標準とされている、
冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多い。

 

1941年(昭和16年)天然記念物に指定。

 

原産地:京都府・三重県

 

矮鶏
(ちゃぼ)


多くの品種を持ち、観賞用として古くから愛好されてきた。
「白色種、黒色種、真黒種(しんくろしゅ)、黄笹種、浅黄種、薄毛猩々種、桂種、猩々種、加比丹猩々種、碁石種、桜碁石種、三色碁石種、銀鈴波種、金鈴波種、源平種、鞍掛源平種、金笹種、銀笹種、白笹種、赤笹種、黄笹種、糸毛種、翁種、大冠種、達磨種」などが標準とされている。
矮鶏の冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色、脚は匍匐性短脚が多い。

 

1941年(昭和16年)天然記念物に指定。

 

原産地:インドネシア

 

対馬地鶏
(つしまじどり)

雌雄ともにニワトリの特徴の肉垂れがなく、代わりにひげ状の羽毛が生えています。
雄の首には鮮やかな金色(山吹色)の羽毛があります。

 

原産地:長崎県

 

使用地鶏:つしま地どり

 

東天紅鶏
(とうてんこうどり)

日本3大長鳴鶏の一つとして知られる。
高知県産の長鳴鶏(ながなきどり)で,唐丸,声良とともに日本三長鳴鶏の一つ。
このなかでは最も高い声で鳴き,一息で7~8秒から10秒,まれに20秒ほど鳴くものもある。

 

1936年(昭和11年)天然記念物に指定。

 

原産地:高知県

 

蜀鶏
(
とうまる)


東天紅・声良とともに日本3大長鳴鶏の一つとして知られる。
名前は蜀鶏であるが一般的には唐丸が用いられる。
「真黒」(ほんぐろ)と呼ばれている「黒色」の羽色を持つ。
現在、黒色種と白色種(劣性白)が標準とされている。

 

1939年(昭和14年)に国の天然記念物に指定。

 

原産地:新潟県

 

使用地鶏:にいがた地鶏

 

土佐九斤
(とさくきん)


コーチンがベースである日本の「エーコク」を基に作られたといわれている。
冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色、脚毛は無い。

 

原産地:高知県

 

使用地鶏:駿河シャモ、土佐はちきん地鶏

 

土佐地鶏
(とさじどり)

土佐地鶏は最古のもので、「小地鶏」(こじどり)とも呼ばれている。
羽色は赤笹や白色等があり、単冠、赤耳朶(じだ)で、皮膚・頚色は黄色、成鶏の体重は雄0.9kg、雌0.6kg程度である。

 

1941年(昭和16年)に天然記念物に指定。

 

原産地:高知県

 

使用地鶏:土佐ジロー

 

名古屋種
(なごやしゅ)

愛知県の旧尾張藩士が尾張地方の在来種とバフコーチン(中国)を交雑し「名古屋コーチン」が作出されたのが明治初期。
この「名古屋コーチン」が1905年(明治38年)に日本家禽協会に公認されて、国産実用品種第1号となります。
その後、改良によりコーチンの特徴である脚毛が除去され、1919年(大正8年)に「名古屋種」と改称されました。

 

原産地:愛知県

 

使用地鶏:新得地鶏、やまがた地鶏、奥久慈しゃも、にいがた地鶏、信州黄金シャモ、駿河シャモ、名古屋コーチン、熊野地鶏、京地どり、ひょうご味どり、大和肉鶏、伊予路しゃも、媛っこ地鶏

 

比内鶏
(ひないどり)

主に秋田県北部・米代川流域(比内地方)にて古くから飼育されている。
また食用として一般に流通している品種を比内地鶏と呼ぶ。
冠は三枚冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色、ももの羽毛は豊富。

*wikipediaより

 

1942年(昭和17年)天然記念物に指定。

 

原産地:秋田県

 

使用地鶏:比内地鶏、上州地鶏、駿河シャモ

 

三河種
(みかわしゅ)

日本鶏には見ることの出来ない薄毛猩々の羽装をしている。
冠は単冠、耳朶は白、皮膚色は黄色。

 

原産地:愛知県

 

蓑曳矮鶏
(みのひきちゃぼ)

尾や蓑羽が長いのが特徴の小型鶏である。
平成になって、赤笹、白藤の他に白色(劣-+性白と思われる)が作られた。
耳朶は白、脚は柳が多い。 チャボのように短脚のものが存在する。
全日鶏では尾曳と呼ばれることもある。

 

1937年(昭和12年)に天然記念物に指定

 

原産地:高知県

 

蓑曳鶏
(みのひきどり)

尾と蓑羽が長く、特に蓑羽が地に曳く姿が特徴の、日本鶏では珍しい胡桃冠(杯状冠)の中型鶏である。
「赤笹種、黄笹種、猩々種、五色種、白笹種、白色種」の羽色を持つとされている。
冠は胡桃冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多い。

 

1940年(昭和15年)天然記念物に指定

 

原産地:静岡県・愛知県

 

宮地鶏
(みやじどり)

匍匐性短脚に特徴が有る。
「黒色種」が標準とされている。
宮地鶏の冠は単冠、耳朶は赤、皮膚色は黄色が多い。

 

原産地:高知県

 

ロードアイランドレッド

赤色マレー種×褐色レグホーン種×アジア系在来種
アメリカのロードアイランド州およびマサチューセッツ州で品種改良されたニワトリである。

羽毛は赤褐色で身体堅強であり、年間200個以上を産卵するが日本国内での飼育数は余り多くなく主に品種改良の交配親としてよく利用されている。

赤い卵(褐色卵)を産む。

卵肉兼用種であるが、現在では採卵用と採肉用とそれぞれに適した系統が作られている。

*wikipediaより

 

原産地:アメリカ

 

使用地鶏:新得地鶏、南部かしわ、比内地鶏、会津地鶏、川俣シャモ、奥久慈しゃも、栃木しゃも、彩の国地鶏タマシャモ、能登地どり、奥美濃古地鶏、一黒シャモ、御殿地鶏、駿河シャモ、地鶏 丹波黒どり、京赤地どり、丹波地どり、鹿野地鶏ピヨ、美膳軍鶏、長州黒かしわ、地鶏 瀬戸赤どり、伊予路しゃも、媛っこ地鶏、奥伊予地鶏、土佐ジロー、熊本コーチン、おおいた冠地どり、豊のしゃも、みやざき地頭鶏、さつま地鶏、やんばる地鶏

 

まとめ

上記の在来種と交配させて地鶏が生産される。

現在も各地で新しい地鶏が研究・開発されている。

手間暇かけて生産されるので、普通の鶏肉より価格が高くなるが、たまの贅沢で食べてみてはいかがでしょうか。

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