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牛肉はなぜ高価?牛肉のトレーサビリティでわかることは?

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ブランド牛ならずとも、鶏肉や豚肉に比べて高価であるのが牛肉です。その値段の違いは、育てる間にかかるコストの違いです。肉用の若鶏は、生まれてから出荷するまで30日~40日程度です。体も小さいのでそれほどえさ代もかかりません。豚は出荷まで約半年です。牛に比べて体は小さいので、えさ代も少なくてすみます。さらに、豚は牛に比べて出産回数が多く、一度に生まれる子どもの数も10頭程度と多いわけです。

 

牛の価格は高いのはなぜ?

牛は出荷までに平均して28カ月です。体が大きいので、えさや水もたくさん必要です。また、畜産農家だけでなく、獣医や牛の蹄を削る人、飼料を作る人など、牛の成長には多くの労力がかかっています。

 

さらに、牛の大きな体は、骨が多くを占めるので、枝肉として売られる部分は意外と少ないわけです。

 

銘柄牛であれば、各農家が特別な飼料を与えたり、体をマッサージしたりして育てるのが当たり前となっています。

このようにいろんな人の労力と思いが詰まっているからこそ、牛の価格は高いというわけです。

 

鶏、豚、牛の出荷までの日数、期間、えさ代は?

◆鶏:出荷まで約30日~40日、えさ代は少

 

◆豚:出荷まで約5ヶ月、えさ代は中

 

◆牛:出荷まで約28ヶ月、えさ代は大

 

牛肉のトレーサビリティとは?

今食べようとしてる牛が、どこで生まれて、どこで育てられ、どこで屠畜されたのか、1頭ごとの情報が継続して伝えられるシステムをトレーサビリティといいます。

 

2001年のBSE騒動以降、牛トレーサビリティ法に基づいて牛の「固体識別」が制度化され、生産履歴を誰もがたどれるシステムがスタートしました。

 

日本では、10ケタの識別番号のタグを牛の耳に付けて履歴を管理しています。家畜改良センターがデータ化しています。屠畜後、そのデータは販売業者に渡され、肉のパッケージシールに表記されるので、常時にわたり家畜改良センターのHPで検索して、履歴を見られる仕組みになっています。

 

現在、前面導入されているのは牛だけですが、豚や鶏もシステム作りが進んでいます。豚や鶏は群れで飼育されることが多いので、群れごとの記録での管理となります。

 

豚は日本養豚協会のデータベースによって、5ケタの識別番号で検索できる仕組みが進んでおり、日本食鳥協会でも加工工場や生産農場が閲覧できるシステムがスタートしています。

 

牛の固体識別番号をインターネットで検索すると何がわかる?

 

牛の個体識別情報検索サービス

 

 

牛の固体識別番号を上記「牛の個体識別情報検索サービス」で検索すると下記のことがわかります。

 

◆出生の年月日
◆雌雄の別
◆母牛の固体識別番号
◆種別(品種)
◆飼養地または飼養場所の履歴がわかる
など

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