北海道・東北地方 地鶏の種類と血統
北海道・東北地方の地鶏の種類と血統図を掲載しました。
■緑色の画像は在来種
在来種とは?
地鶏とは?
♂(オス)、♀(メス)
目次
北海道
新得地鶏
(しんとくじどり)
筋肉質でシコシコとした歯ざわりで赤身が強く甘さいっぱいです。
ブロイラーと比較すると、肉のうまみ成分が1.5倍、歯ごたえは2.5倍。
噛めばジュワーっと旨い肉汁が口いっぱいに広がり、とても香ばしいおいしさ。
低脂肪で低カロリー、高タンパクでビタミン類、コラーゲン、コンドロイチンが豊富。
飼養地 :北海道上川郡新得町
飼料内容:そばを添加、休薬50日以上
出荷日齢:平均120日
出荷体重:平均3,000g
北海地鶏
(ほっかいじどり)
地鶏らしい歯ごたえと若鶏には出せない味のコクが特徴。
そして大型で骨太な鶏がらからはグルタミン酸・イノシン酸・グアニル酸の3大うま味成分とコラーゲンをたっぷり含んだダシが取れます。
飼養地:北海道歌志内市
青森県
青森シャモロック
(あおもりシャモロック)
他の鶏と比較するとグルタミン酸とイノシン酸の含有量が多く味が濃厚でダシがよく出るため鍋料理等には最適です。
飼養地 :青森県内全域
飼料内容:抗菌性飼料添加物を一切含まない専用配合飼料及びガーリック粉末
出荷日齢:♂約100日 ♀約120日 平均110日
出荷体重:♂平均3,280g、♀平均2,680g
岩手県
南部かしわ
(なんぶかしわ)
昔のかしわ肉の味を持っており、脂肪分も少なく締まりがあり、ほのかな甘み、しっかりとした肉質、コクと旨みがたっぷり。
飼養地 :岩手県岩手郡雫石町
飼料内容 :町内産の小麦、野菜を一緒に与えている。
出荷日齢 :♀120日
出荷体重 :♀平均3,000~4,000g
三陸地鶏
(さんりくじどり)
軍鶏特有の歯ごたえを残しながら、きめが細かく、柔らかさもあるのが特徴。
体重:平均2,900g
宮城県
蔵王地鶏
(ざおうじどり)
烏骨鶏の血を引き、鶏肉の繊維質が細かくしっかりしており、適度な歯ごたえがある。
穀物主体の専用飼料により、余分な脂肪がつかずに、どくとくの風味がある。
秋田県
比内地鶏
(ひないじどり)
肉は赤みが濃く、放し飼いでじっくり育てられているため肉の締まりがよく、独特の歯ざわりがある。
適度に脂肪があり、脂肪球が細かいため、特に鍋料理に最適である。
飼養地 :秋田県北秋田市
飼料内容 :0〜60日までレイヤー用、60日齢以降比内地鶏専用飼料、100日以降プラス自家配合
出荷日齢 :♀150〜180日 平均170日
出荷体重 :平均2,200g
山形県
やまがた地鶏
(やまがたじどり)
肉は各種鶏の良さを受け継ぎ、赤みをおびた肉色で、うま味にすぐれ、コクがあり、歯応えが良い。
グルタミン酸の比率がブロイラーより約10%多いのも特徴。
飼養地 :山形県内
出荷日齢 :♂140日、♀150日、平均140日
出荷体重 :♂3,000g、♀2,000g、平均2,800g
福島県
会津地鶏
(あいずじどり)
鶏特有の臭みが少なく適度な歯ごたえがありコクと旨味に優れています。
飼養地 :福島県内(会津若松市、三島町、会津美里町、会津坂下町、浅川町、湯川村、昭和村、喜多方市、郡山市、鮫川村、只見町、下郷町)
飼料内容 :ブロイラー仕上げ用不断給餌
出荷日齢 :♂100日 ♀150日 平均125日
出荷体重 :♂3,100g、♀2,500g 平均2,800g
川俣シャモ
(かわまたシャモ)
適度な歯ごたえと鶏肉本来の旨みがあり、噛むほどに旨さが広がります。
飼養地 :福島県川俣町内
飼料内容 :川俣シャモ専用飼料。
出荷日齢 :♂110〜121日 ♀110〜121日 平均110〜121日
出荷体重 :♂3,300g、♀2,600g
最後に
在来種といろいろな組み合わせによって各地鶏がつくらているのがわかります。
長い年月をかけてつくられ、それぞれに特徴のある地鶏を生産しています。
地元に行って食べるのがベストですがそれもなかなかできることではありません。
最近ではネット通販されている物も増えてきてますので試してみてはいかがでしょうか。