カルニチンってなに?
アミノ酸由来の物質で、身体のほぼすべての細胞に存在する。
L-カルチニン、アセチル‐L-カルチニン、プロピオニル‐L-カルチニンなど多くの物質の総称である。
カルニチンはエネルギー産生において重要な役割を果たしている。
カルニチンは長鎖脂肪酸をミトコンドリア内に運搬し、酸化(燃焼)することでエネルギーを産生している。
さらにカルニチンは、生成された有毒な物質をミトコンドリアの外に運びだし、蓄積するのを防いでいる。
こういった重要な役割を担っていることから、カルニチンは骨格筋や心筋に多く存在し、脂肪酸を燃料として利用している。
*ミトコンドリアとは?
ほとんどすべての生物(動植物や菌類など)の細胞に広く含まれている細胞内構造物の一つです。
このミトコンドリアは一つの細胞に数十から数万という大変な数が含まれています。
これらのミトコンドリアは細胞の中で呼吸をしてエネルギーを生産しているのです。
我々が肺から吸い込んだ酸素は、血液によって体内の細胞に運ばれ取り込まれ、ミトコンドリアによって糖や脂肪を燃やす燃料として使われていることになります。
燃やすといっても生化学的に糖などを分解していく過程でエネルギーが発生するわけで、我々はそのエネルギーを利用して体温を保ち運動をして生きていることになります。
*長鎖脂肪酸とは?
分子に含まれる炭素数が11以上の脂肪酸。
魚油の成分であるエイコサペンタエン酸、大豆油やコーン油などのリノール酸、オリーブオイルのオレイン酸などに含まれる。