鹿児島県の銘柄豚 種類と血統
全国には銘柄豚が数多くいます。
それぞれに特徴のある豚肉ばかりですが、その地域独特の育て方や独特のエサを与えたり独自の飼育方法で育てられている。
全てではありませんが豚肉生産量日本1の鹿児島県にどんな銘柄豚・ブランド豚があるのか調べてみました。
目次
- 1 鹿児島OX (かごしまOX)
- 2 鹿児島XX (かごしまXX)
- 3 かごしま黒豚 (かごしまくろぶた)
- 4 かごしま黒豚さつま (かごしまくろぶたさつま)
- 5 鹿児島黒豚 黒の匠 (かごしまくろぶた くろのたくみ)
- 6 鹿籠豚 (かごぶた)
- 7 霧島高原ロイヤルポーク (きりしまこうげんロイヤルポーク)
- 8 黒豚 島安納 (しまあんのう)
- 9 桜島美湯豚 (さくらじまびゆうとん)
- 10 さつま美食豚 (さつまびしょくとん)
- 11 薩摩美豚 (さつまびとん)
- 12 さつま六穀豚 (さつまろっこくとん)
- 13 三味豚 (さんみとん)
- 14 茶美豚 (ちゃーみーとん)
- 15 天恵美豚 (てんけいびとん)
- 16 どんぐり黒豚 (どんぐりくろぶた)
- 17 南州黒豚 (なんしゅうくろぶた)
- 18 南州ナチュラルポーク (なんしゅうナチュラルポーク)
- 19 ひこちゃん牧場 たから豚 (ひこちゃんぼくじょう たからぶた)
- 20 プリンシャスポーク
- 21 南さつま豚 南州華 (みなみさつまとん なすか)
- 22 やごろう豚 (やごろうどん)
- 23 やごろう豚OX (やごろうどんOX)
- 24 ゆすのきポーク・薩摩ゆすのき (ゆすのきポーク・さつまゆすのき)
鹿児島OX
(かごしまOX)
食に対する安全性、安心感が求められる中で鹿児島OXは安全確保をベースに「くせの無い」豚肉を作ることを基本としています。
そのためには、飼料原料にこだわり、健やかに育つように飼料を配慮しました。
通常肥育飼料の主原料として使用している「とうもろこし」をあえて使用せず、脂肪含量が少なくてデンプンの多い原料であるマイロ・大麦を使用しています。
又、豚肉本来の風味を損なわないように動物性飼料を使用せず、100%植物性飼料にしました。
更に、「竹酢液」を加えることによって、腸内の悪玉菌を抑え善玉菌の増殖を助ける整腸作用もしているため、健康的に育ち抗生物質や薬に頼らない、より安全・安心を目指した豚肉に仕上げました。
所在地 :鹿児島県薩摩郡さつま町(さつまぐん さつまちょう)
飼料内容:植物性飼料(いも、マイロに竹酢液を添加)
出荷日齢:175日齢
出荷体重:115㎏前後
ケンボロー :ケンボローアジア
鹿児島XX
(かごしまXX)
仕上げ期にはマイロ、麦、いも類に竹酢液を配合、肉質はナチュラルで味わい深い。
所在地 :鹿児島県薩摩郡 さつま町(さつまぐん さつまちょう)
飼料内容:植物性飼料(いも、マイロに竹酢液を添加)
出荷日齢:180日齢
出荷体重:110~120㎏
♂ケンボロー265
♀ケンボローアジア
かごしま黒豚
(かごしまくろぶた)
黒豚と呼ばれるバークシャー種は、一般的には、六白と呼ばれる白い部分が6ヶ所あり、顔面・後躯・4本の足の先端部である。
おいしさを追求するため長い歴史の中で数々の改良が加えられてきました。
それは、明治に始まり現在でもなお続けられています。
肉質が優れているとされるバークシャー種と交配することで、黒豚のよいところを引き出しながらそのおいしさに一層の磨きをかけ、豚肉の芸術品を完成させました。
歯切れがよく、柔らかく、水っぽくなく、うまみがある。
しかも、さっぱりしているなどの特色は多くの人に認められ、かごしま黒豚の人気はさらに高まってきました。
黒豚特有の鮮やかな赤身に、くすみなく白い脂肪。
そのしっとりとした表面は艶艶しく、そして、弾力ある肉を口にすれば、歯切れもよく、やわらかい肉汁がじゅわっと口の中いっぱいに広がり、噛みしめるごとにほのかな甘みを醸し出します。
かごしま黒豚は、肉質の高さはもちろん、バランスのとれたまさに豚肉の芸術品というべき逸品です。
所在地 :鹿児島県内
出荷日齢:230~270日齢
出荷体重:約110㎏
交雑種:バークシャー (他品種との交雑種及びアメリカバークシャーは除く)
かごしま黒豚さつま
(かごしまくろぶたさつま)
肉の繊維が細かく柔らかい。
光沢に富み、保水性が高く良く締まっている。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:黒豚専用飼料
出荷日齢:230~270日齢
出荷体重:約110㎏
鹿児島黒豚 黒の匠
(かごしまくろぶた くろのたくみ)
鹿児島県黒豚生産者協議会の基準に準じた配合飼料で飼育
肥育後期の仕上げ期間(2カ月以上)に、専用こだわり飼料(サツマイモを10%~20%含む)を与え、”旨み” と”コク”を一層引き出しています。
所在地:鹿児島県内
鹿籠豚
(かごぶた)
鹿児島県南部に位置する枕崎は、目前に東シナ海を臨み昔から漁業が盛んであり、カツオ漁日本一の町です。
また、全国に名を馳せている焼酎「さつま白波」の産地でもあります。
ここ地元で採れる鹿児島名産さつまいもなど、地元の資源豊かな飼料と温暖で恵まれた気候の土地で育った、最高品質の黒豚が枕崎名産の「鹿籠豚-かごぶた-」です。
肉の繊維が細かいので、歯切れがよく、柔らかい食感です。
脂肪やコレステロールが少なく、ビタミンB1は牛肉や鶏肉よりも10倍も多く、必須アミノ酸も豊富です。
脂肪部分にも十分な脂味があり、食感も赤みと同じ感じがします。
所在地:鹿児島県枕崎市(まくらざきし)
霧島高原ロイヤルポーク
(きりしまこうげんロイヤルポーク)
バークシャー種純粋黒豚は、衛生管理の行き届いたウッド豚舎で、自然に恵まれた環境のもと、霧島山系の地下水とさつま芋などが与えられ、肉に熟度を与えるに必要な35週齢の歳月をかけて大切に育てられています。
所在地:鹿児島県内
黒豚 島安納
(しまあんのう)
大自然に囲まれた鹿児島県種子島で、こだわりの飼料に加えて、甘み・旨みたっぷりの安納芋を与え、徹底した管理のもと元気に育ちました。
肉の繊維がやわらかいので歯応えが良く、程よい甘みがあるさっぱりとした上質の脂とコクのある肉質が特徴です。
歯応えが良く、程よい甘みがあるさっぱりとした上質の脂とコクのある肉質。
こだわりの飼料に加えて、甘み・旨みたっぷりの安納芋を与え、徹底した管理のもと飼育されています。
所在地:鹿児島県種子島
(他品種との交雑種及びアメリカバークシャー種は除く)
桜島美湯豚
(さくらじまびゆうとん)
地下約1,300mより発掘された 天然温泉水を与えて飼育した豚です。
温泉水は弱アルカリ性(ラドン泉)で、生物の生理作用に必要不可欠なミネラルがバランスよく含有され、免疫力や抗酸化作用など、身体の防衛機能を高める作用があります。
この温泉水を飼育の全行程で使うことにより、生体機能が活性化されて、増体も良く病気にも強い自然で健康な状態で豚が育ちます。
淡い桃紅色で光沢の良い肉質に、純白に近い脂身で締まり良好、適度な保水性、キメの細かな繊維で粘りがあり赤身中に”サシ”が多くあります。
程良い食感と香ばしい風味、獣臭さもなく小味のきいたジューシーで脂身もさっぱりし、まろやかで、ほのかな甘みを感じられる美味しさです。
所在地 :鹿児島県垂水市(たるみずし)
飼料内容:オリジナル全植物性タンパク質飼料、カルスポリン、コプラフレー
出荷日齢:180~200日齢
出荷体重:110㎏前後
さつま美食豚
(さつまびしょくとん)
さつまいも、大麦、お茶の成分を飼料に与えた豚の中から、適度に脂の
のったものを厳選。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:専用配合飼料
出荷日齢:190~230日齢
出荷体重:115~120㎏
薩摩美豚
(さつまびとん)
きめ細やかで柔らかな肉質、旨味、ほのかな甘み、豊かな風味が特徴。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:指定配合飼料、有機酸
出荷日齢:200~210日齢
出荷体重:約115㎏
ハイポー種等
さつま六穀豚
(さつまろっこくとん)
6種類の穀物(トウモロコシ、大麦、小麦、米、マイロ、大豆)をメインにした飼料に甘藷をバランスよく配合した飼料を与え、旨味、脂の甘味を追求した豚肉。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:6種類の穀物をメインにした飼料に甘藷をバランスよく配合した飼料
出荷日齢:180~190日齢
出荷体重:110~115㎏
三味豚
(さんみとん)
マイロを10%入れることで脂身がより白く、肉に締まりがあり、食べたときにジューシーで甘くしっかりとした歯ごたえがある。
所在地 :鹿児島県鹿屋市(かのやし)
飼料内容:仕上げ期にはマイロを10%入れる
出荷日齢:185日齢
出荷体重:約113㎏
*♂ハイポー(ハイポーAB)
茶美豚
(ちゃーみーとん)
緑茶粉末とその成分「カテキン」と、さつまいもが入った飼料を食べて育った豚で、「カテキン」は消臭作用や血圧上昇抑制作用など様々な作用があり、豚肉がさらに美味しくなった。
しかも、ビタミンEが従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンEには肉の腐敗を防ぐ作用がため、従来より傷みが遅い。
さらに、イノシン酸が従来の飼料で育てた豚肉より多く、ビタミンE含有量は3倍増、リノール酸とリノレン酸も多く含まれ、コレステロール含有量も20%減という肉質分析結果がある。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:専用配合飼料
出荷日齢:180~190日齢
出荷体重:110~115㎏
天恵美豚
(てんけいびとん)
有機酸を添加した独自の飼料を与え、鹿児島県、宮崎県の農場で飼育されている。
独自指定配合飼料に、木酢液と粉炭を加えている。
肉に甘さがありやわらかく、風味があり獣臭が少ない。
肉色は鮮やかなピンク色である。
所在地 :鹿児島県曽於市(そおし)
飼料内容:有機酸
出荷日齢:200~210日齢
出荷体重:115㎏前後
ハイポー種等
どんぐり黒豚
(どんぐりくろぶた)
肉のきめ、締まりが良く、獣臭もほとんどなく、脂身がさっぱりとしつこくない豚肉です。
所在地 :鹿児島県曽於市(そおし)
飼料内容:どんぐり粉、麦類を多給し、焼酎かすなどをブレンドした飼料
出荷日齢:240~270日齢
出荷体重:約110㎏
南州黒豚
(なんしゅうくろぶた)
「かごしま黒豚」として有名なバークシャー種から「南州黒豚」を生産しています。
南州農場のオリジナルブランドである"南州黒豚"は、飼料設計にこだわり、大麦・さつまいも・ヨモギの発酵物を与えています。
脂肪の融点が上昇し、べとつかずにさっぱりとした食感で、「肉繊維がきめ細かい」「保水性が高い」「中性糖アミノ酸が多い」などの特徴があります。
所在地 :鹿児島県肝属郡 南大隅町(きもつきぐん みなみおおすみちょう)
飼料内容:指定配合飼料
出荷日齢:230日齢
出荷体重:110㎏
南州ナチュラルポーク
(なんしゅうナチュラルポーク)
飼料の主原料として、脂肪が少なく、デンプンが多い麦、タピオカ(いも)マイロを使用。脂肪を多く含む魚粉、及び油脂(タロー)やとうもろこしは脂肪が多いために使用していない。
豚本来のナチュラルな旨味と臭みやクセを感じない風味とジューシーで柔らかい食感を特徴としております。
飼料にはビタミンEやセレンを多く配合しているので、ビタミンE含有量は一般豚の2倍と豊富。
また、肥育期からは、動物性飼料や抗菌性飼料を与えず、純植物性飼料(マイロ・小麦・大豆油粕・なたね油粕・ふすま)だけで育て、臭いの元になるリノール酸を多く含むトウモロコシは与えていません。
脂肪酸組成やビタミンE含有量、試食比較テストなどのデータもしっかりと取り、一般豚との比較を見ても、ナチュラルポークの方に、オレイン酸がより多く含まれていること、リノール酸量が少ないこと、あっさりしていること、柔らかいことがよく分かっています。
所在地 :鹿児島県肝属郡 南大隅町(きもつきぐん みなみおおすみちょう)
飼料内容:純植物性専用配合飼料
出荷日齢:190日齢
出荷体重:110㎏
ひこちゃん牧場 たから豚
(ひこちゃんぼくじょう たからぶた)
飼料は栄養価の高いきな粉を与え、健康で安心安全を重視した飼育管理をおこなっています。
脂肪の質が良く、柔らかい肉質と甘み、コクのある味わいが特徴です。
所在地 :鹿児島県曽於市(そおし)
飼料内容:指定配合飼料
出荷日齢:180日齢
出荷体重:110~120㎏
プリンシャスポーク
健康に役立つαリノレン酸を多く含んだ味わい深い雌限定のオリジナル黒豚。
所在地 :鹿児島県内
飼料内容:仕上げ期に甘藷を10%~20%給与
出荷日齢:230~270日齢
出荷体重:110~120㎏
南さつま豚 南州華
(みなみさつまとん なすか)
肉質は柔らかく、脂肪は白く、甘みがある。
所在地 :鹿児島県南さつま市(みなみさつまし)
飼料内容:トウモロコシ、小麦、大麦、マイロ、米、大豆、甘藷
出荷日齢:180日齢
出荷体重:115㎏
やごろう豚
(やごろうどん)
マイロ、小麦、飼料米を主体とした独自の配合飼料を給与。
所在地 :鹿児島県曽於市(そおし)
飼料内容:オリジナル指定配合飼料
出荷日齢:190~210日齢
出荷体重:115㎏前後
やごろう豚OX
(やごろうどんOX)
豚肉の風味や脂肪の品質は、給与飼料の内容に影響を受けると云われています。
特に脂肪の硬さ色調については、肥育の仕上げ段階で給与する穀物原料による影響が強いと云う報告もあります。
やごろう豚は、穀類としてマイロ、麦類、米粉などを主体とした専用の配合飼料にパン粉、菓子粉乳酸菌などを添加しております。
また、ユニークな試みとして、梅酒製造後の梅の実も飼料として与えています。
やごろう豚は、サッパリとしてクセのない、美味しいお肉として高い評価をいただいております。
お召し上がりいただけますと、オレイン酸を多く含み脂の旨味甘みを素直に感じられると思います。
所在地 :鹿児島県曽於市(そおし)
飼料内容:オリジナル指定配合飼料
出荷日齢:170~190日齢
出荷体重:115㎏前後
ゆすのきポーク・薩摩ゆすのき
(ゆすのきポーク・さつまゆすのき)
トウモロコシ、マイロ、小麦を主体とした飼料に地養素を添加しビタミンE、オレイン酸が豊富な豚肉です。
所在地 :鹿児島県南九州市(みなみきゅうしゅうし)
飼料内容:地養素を添加した専用配合飼料
出荷日齢:180~200日齢
出荷体重:110~115㎏